インドに行きたいと思ったのは今から20年近く前のこと。
3000〜5000年前に書かれたと言われるインドの予言書“アガスティアの葉“について書かれた本を読んだのがきっかけ。でもその頃は忙しすぎて旅に出る余裕なんてとても無かったし、一人でインドに行くなんて絶対あかんと親や周りに言われ、なんとなくそのまま忘れてしまっていた。当時はそれくらいの感じだった。

そして2024年、インドに行くことになったいきさつはこんな感じ。

昨年の春ハワイ島でゆっくり過ごしていた時、
「あ、インドに行くんだ」とふと思ったのだ。
その頃には頭で考えるよりも、何故かわからないけどそうしたい、と心が感じることを大切にして、行動に移すようになっていた。
帰国後、TimeWever(波動・意識測定器)で青家の商品を調べてもらう機会があり、「人々のカルマを癒し浄化する」という結果が出た。
幼い頃からご先祖さまとの繋がりを強く感じていたし、なんとなく先祖達が解消しきれなかったカルマも託されているような気はしていた。
だけど過去のカルマをずっと引き継ぎ続けていたら、せっかく生きている今はどうなるんだろう。カルマを超えた生き方をしてみたい。

同じタイミングでインドについて調べていると、簡単には辿り着けなかったはずの“アガスティアの葉“の鑑定が、なんとオンラインで出来るようになっていた。おお!!そんな時代か!
アガスティアの葉では、今世のこと以外にも、自分の前世とカルマ、そのカルマ解消法を知ることが出来るらしい。もちろん即申し込んだ(数ヶ月待ち)。

アガスティアの葉についてはこちら↓

アガスティアの葉は、紀元前3000年頃に実在したインド人「聖者アガスティア」が人々の人生(前世+将来)について書いた個人の予言(預言)です。
聖者アガスティアは人々の人生をヤシの葉に古代タミル語によって記録していました。なんと、まだ生まれていない私たちの人生について、紀元前という遠い昔に記録していたのです。元々未来予測は動物の皮や様々な葉に書かれていましたが、のちにヤシの葉にその内容が転写され、孔雀の血から抽出された油を塗ることで太古から保存され現在に至っているそうです。古代タミル語で書かれたヤシの葉の記録は、アガスティアの葉に精通したお坊さんだけが解読することが出来ますが、お坊さんの主観、推測は入りません。アガスティアの葉は、見に行きたいと思う人の分だけ存在していると言われています。(Tabizuki India HP より抜粋)

そんな訳だけど、そのまますぐにインドに来たわけじゃない。
インドの情報を見ているうちに、アーユルヴェーダリトリートに行きたくなってきててスリランカに行った。
※スリランカアーユルヴェーダの旅は別記事にて

16日間のリトリートを満喫している間にピンと来て、翌月のエジプトの旅を申し込んだ時にはさすがに自分でもびっくりした。
※エジプト旅行記は別記事にて

そしてアガスティアの葉“の鑑定は、スリランカから帰国した直後に決まった。
どういう意味があるのか自分にはわからないけど、流れるように次が決まっていく。
エジプトの旅を終え、慌ただしく年越しをして、ふと思った。「あ、節分から春分の間にインドに行くのね、ついに」と。

アガスティアの葉によると、前世は南インドケーララ州のアーユルヴェーダ寺院の息子として生きていたらしいけど、今世では初めてのインド!
カルマについては予想してた通り、先祖のカルマ解消もすることになっていた。
余談だけど、13年前にドクターからオファーを戴き、アーユルヴェーダレシピ本を2冊出版させていただいたことがある。薬膳や韓方の伝承医学はルーツでもあるし専門大学にも通っていたけどアーユルヴェーダに関する知識はなかった私に、「何にも勉強しないでレシピを考えてね」と共著のドクターは言ってくれた。
指定の食材や組み合わせリストを戴き、美味しくて作りやすいようにと考えたレシピだったけど「あ、この料理南インドにあるよ」とか「アーユルヴェーダでもこれ作るよ」なんて言われてへえ〜っと驚いたことがある。前世の記憶が蘇ったのかな。

アガスティアの葉の鑑定をしてくださった TABIZUKI INDIAさんに依頼して、私とご先祖さまのカルマ解消とバラナシ行きのプライベートツアーを組んでもらった。
インドは観光でもVISAが必要で、慣れてないとネットで取るのがなかなか大変だった。
今回の旅のお共は、あおやの【梅しょうがペースト】と手作り味噌、そして、亡き姉が仕込んだ20年ものの黒糖梅酒。旅行社を営んでいたおばあちゃんが「食中毒予防には梅酒が良い」と言っていたとママが教えてくれたおかげで、もったいなくて飲めなかったお姉ちゃんの梅酒の出番がついに来た。彼女もきっと、一緒にインドに行くのを喜んでる。
出発前に「お腹壊さないようにね」とたくさんの人に言ってもらったけど、結果的に壊すどころか絶好調で帰ってきたのはきっと頼もしい旅のお供のおかげ。

閏年の2/29朝に関空を出発。トランジットの香港で海老麺や小籠包を満喫して夜遅くデリー着。空港からホテルに向かうタクシーの中から空を見上げると、小さい頃から何度か夢で見ていた巨大な月が輝いていた。
ここでまた余談。
また別の夢ではどこかのバスルームを繰り返し見ていて、18年前に姉のご縁で行った沖縄のお宿のバスルームがその夢のまんまだった。その宿にはずっと通っていて今は家族同然なので、インドにも何度も来ることになるのかなあと思った。もうすでに知ってる、未来記憶という感覚。

空港近くのホテルに泊まり、翌朝4時半出発。ガイドしてくれるランジャンさんと合流して空路でチェンナイへ。
ランジャンさんは昨年アガスティアの葉のオンライン鑑定でお会いしてたので「お久しぶりです〜!」という感じ。

ちなみにこの時の1ルピーは2円。わたしは出国前に金額をお伝えしていて、ランジャンさんに両替をお願いしていた。寺院や護摩焚きでグルジ(お坊さん)にお支払いするお金、施設への寄付、さらにドライバーさんとガイドさんにも一日一人500ルピー支払うのでまとめて両替してもらって助かった。
食事も移動費も全てツアー代に含まれているのでクレジットカードを使うのはお土産のみだけど、アメックスは使えないところが多く、VISAカードを持って行ってよかった。
空港から40分タクシーに乗って電車のチェンナイ駅に行き、そこから2等寝台車に乗り込んだ。

インドは11月−3月がベストシーズンらしく、とても過ごしやすい気候。軽めのシャツ一枚がちょうどいい。
車内では席ごとにクリーニング済みのシーツを渡してくれるので思いっきりごろごろできる。

のんびりと進む電車の窓から、見渡す限りの田んぼと牧草地が見える。牛、山羊、たまに人もいる。なんてきれいなんだ。日本だと丸一日を移動に費やすなんてもったい無いと感じてしまう。だけど、一体何がもったいないんだっけ?無駄ってそもそもなんのこと?効率よく行動することのほうが良いっていう思い込み、今のわたしのものじゃない。空を真っ赤に染めて沈む夕陽を眺めながら、もういらない概念にバイバイした。

約5時間後、すっかり日が暮れてから南インドの東側、Mayilanduthuraiへ到着。
ここには一万以上の寺院があり、その一割以上は3000年から5000年前からあるくらい歴史ある街だそう。
ドライバーさんがお迎えに来てくれてホテルにチェックイン。

3つ星ホテルでも日本のビジネスホテル以下の設備と聞いていたので4つ星以上にアップグレードしてもらってけど、このホテルはトイレットペーパーもスリッパも、もちろん歯ブラシやアメニティも一切なく、シャワーも簡素。耳栓しないと外の騒音で眠れないくらい。

でもこの村では一番のホテルらしい。政府の要人たちも泊まっていて、警備もしっかりしていた。
近くのレストランで海鮮やらビリヤニをいただき、チャイを立ち飲みした。

チャイが美味しくて感動。
この街はローカルで日本人はかなり珍しいらしく、めちゃくちゃ見られる。最初は少し戸惑ったけど、微笑むと優しく笑ってくれることがわかってからは、目が合うたびにずっと笑っていた。人懐っこくて、とても親切にしてくれる。
丸2日間の移動を終えてほっと一息、ビールを飲んだら気絶するようにぐっすり眠った。インドでは宗教に関わらず外でお酒を飲むことはほとんど無いらしく、酒類は裏路地のひっそりしたお店で買わせてもらって部屋で飲んだ。
地区によっては観光客も含め一切お酒を飲めない州もあるらしい。

3日目はホテルの朝食からスタート。
この日3月3日は(勝手に)33チャンネルの日。

何が起こるのかなと楽しみにしていたら、今回の最大の目的のカルマ解消の日になった。
旅程は全てお任せしていたのでなんかうれしい。
それほど大きくはないホテルの中で、ベジレストランとノンベジ(お肉あり)レストランが別々の場所で分かれているのが面白い。

カルマ解消前はお肉はNGとのことで、ベジレストランへ。
朝食バイキングはどれも優しい味で食べやすい。食後のドリップコーヒーはミルクと砂糖入りで甘いけどカレーの後にはとても美味しい。

朝早く、余裕を持って出発。
自分のカルマに関係のある3つの寺院に1日かけてまわる。カルマ解消法はアガスティアの葉の14章で教えてもらえるのだけど、もちろん人によって内容は違う。
最初はカーリー女神の寺院へ。
お供えを買い、寄付をしてカルマ解消のプージャ(祈り)を受ける。
カーリー女神は慈愛に満ちた女神パールヴァティーの化身とされていて、シヴァ神の妻。
その姿は恐ろしく見えるけど、邪気や嫉妬から守ってくれるそう。悪縁を断ち切ったり穢れを祓う力も強い感じ。こじんまりとした寺院に裸足で入ると、身体中に電気が走っているような体感。プージャが終わると赤い粉を額に塗ってくれた。

このお寺では春分の日あたりに大量の唐辛子を燃やすそうで、確かに浄化力が高そう。帰りにレモンと赤い粉を渡してくれた。

2つ目は木星の神さま、ヴィシュヌ神の寺院。
ここであることを教えてもらった。
GODの由来はインドの最高神である三大神様に由来しているらしい。
ヒンドゥー教で、三大神は、ブラフマー神(G・創造主)、ヴィシュヌ神(O・維持神)、シヴァ神(D・破壊神)。
この大宇宙を「創造・維持・破壊」している三大神は一体の存在で、姿を変えて現れているということを三神一体と言うそうだ。
その三大神の一柱がヴィシュヌ神。
ラーマとクリシュナの化身で(10の姿に変身して地上に現れると言われる)黄色がお好きだそうで、たまたまこの日身につけていたシルクストールの色がぴったりだと褒めてもらった。

入り口のガネーシャ神にご挨拶をして、寺院の奥でプージャを受ける。黄色い布と供花をいただき、炎の煙と聖水を頭にかけてもらって、たくさんのギーのキャンドルに火を灯してお祈りをした。

外に出ると、寺院でいただいたジャスミンの花を地元のお母さんが髪に結いつけてくれた。やさしい。

ランチはベジミールス。まずはバナナの葉っぱにミネラルウォーターを振りかけて手で全体を洗う。元々食事は神様からいただくものという考えから来ている作法らしい。葉っぱの上に甘いデザート、バナナが置かれ、真ん中にドバッと大量のバスマティライス、それから次々とサンバルやカレーやラッサムなどが乗せられ、最後に大きなパパド(豆のお煎餅)。途中でフレッシュなヨーグルトがライスにかけられた。この時から、インドでの全ての食事は教わった通り右手で直接食べた。指先で感じる美味しさと口にした時の美味しさが重なり、食材のエナジーもダイレクトに伝わってくる。

南インドの寺院は午後12時〜16時までは神様のお昼寝タイムでお休みになるので少しホテルで休憩。この時間があるだけで身体が休まる。秒で爆睡。カルマ解消ってすごいエネルギーが動いてる感じがする。
夕方はまず養護施設へ伺い、たくさんの子供達に日本から持ってきたお菓子やボールペンなどを手渡し、今後の食事と洋服代としてグルジに寄付をお渡しさせてもらった。

最後はシヴァ神の寺院「ティライ・ナタラジャ・テンプル・チダンバラム」へ。
とても大きく石の彫刻が見事な歴史ある寺院で、普段は入れないところまで案内していただき、特別なカルマ解消のプージャを受けることが出来た。火のエネルギーを浴び続けた後外に出ると風が最高に氣持ちいい。この爽快感はきっと忘れられないと思う。なんだか新しい世界に来たみたいな氣分でエナジーがみなぎっているのを感じる。

ご祈祷中、自然と唱えていた言葉が、ハワイのホオポノポノ。
「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「あいしています」
詳しくは知らないけど、この4つの言葉はカルマ解消の言霊だったのか、と思った。
あ、だからか、ハワイ島に行ったのをきっかけにインドに行きたくなったのは。
その時には意味がわからないけれど、心に従って動いてみると後で徐々に理解できるのが楽しい。

帰り道はすっかり日が傾いていて、あたりは真っ暗。
お互いクラクションを鳴らし合いながら激しくすれ違い合う車内で、ここはなんと、あのアガスティアの村だと知った。確かに看板がたくさんある。
「ゆきさんをオンライン鑑定してくれたグルジに会いに行けるよ」とランジャンさんが案内してくれて、実際にお逢い出来てとても感動した。

本物のアガスティアの葉を手に取り、古代タミル語で書かれた文字を見てみると、読んでもらった内容よりかなり文字数が少ないことに気がついた。
実は文字というより暗号のようなもので残されていて、読み解くのは代々引き継ぐ家系のグルジにしか出来ないそう。中には家系ではない偽物?もいるらしく、内容が間違って伝わることもあるらしい。私がお世話になったグルジと通訳の方は翌日の護摩焚きにも同席してくれて、その際私の個人情報(私と両親の名前、解消するカルマなど)を護摩焚きのグルジに伝えながら終始側にいてくれたので安心できた。夜はドライバーさんのご自宅にお邪魔して手作りのチキンカレーをご馳走になった。地元の方の家に入れてもらえるなんてとても貴重な機会。本当にありがたかった。

翌朝のホーマ(護摩)焚きも、忘れることが出来ない経験になった。
寺院の床には私と私のご先祖さまのカルマ解消に必要なハーブやスパイスがずらりと並べられ、目の前の祭壇には最高神シヴァ神とパールバティ神が祭られている。カルマ解消のマントラを唱えながら炎の中に植物の供物が投じられていく。ああ、人はいつでも植物に助けてもらっているんだなあとしみじみありがたくて、お礼を伝えながら私も供物を投じていった。

グルジのマントラの響きは空間全体に響き渡り、2時間のホーマの間その勢いが弱まることがなかった。私はマントラに合わせてタイミングよく供物を炎に投じるのに集中していて、何も考えることが出来ず炎を眺めていた。様々な色の泡が次々と破裂して、中の種子から龍が産まれ、火の鳥になって舞っていた。地球の大地の上で神々が一斉に歓喜のダンスをしている。中心から溢れ出す光が宇宙全体まで広がっていく、そんな様子をただ観ていた。

今の私たちには国や宗教の違いがあるけれど、太古の地球は一つの文明で繋がっていて、遮るものはなかったと思う。元を辿ればご先祖様も繋がっているし、みんな家族だと思っている。
この時にもらった先祖さまからのメッセージはこちら。
「いつも側で守っているし応援してる。だけど私たちから勝手にサポートすることは出来ない。必要なのは生きているあなたの自由意志。だからいつでも自分たちを頼りにしてほしい」と。
なるほど、私たち一人一人は、ひとりではなく、チームなんだ!
困ったことがあれば助けてとお願いすればいいし、うれしいことはみんなで一緒に楽しみながら生きていけばいい。そう思うとなんだかわくわくするなあー!
ご先祖さまのカルマも請け負っていると聞くと重たく感じる人もいるかもしれないけど、私の感覚は違う。その分応援も大きくて派手。今世が大変と感じる人も、一人で頑張ろうとしないでいつもたくさんの存在に守られていることを忘れないでいてほしい。
最後には普段入れないシヴァ神の空間にグルジが案内してくれて、特別なお祈りをしてくれた。ここまで護摩焚きにくる人はほとんどいないから本当に歓迎してもらってる。
カルマ解消が全て終わった後の爽快感は、なんとも言葉にし難い。でも、やっと本当の自由を手に入れた、という最高の氣持良さだったし、チーム全体も喜んでいるのがよくわかった。

護摩焚きの後にグルジやガイドさんたちと飲んだフレッシュココナッツジュースは、お風呂上がりのビールより断然美味しくてみんな3個もおかわりしてた。

カルマ解消費用は直接グルジにお渡しした。
ガイドしてくれたランジャンさんが「カルマ解消の手数料はもらわない。余計なカルマは生みたくない」と言っていたのが印象的だった。カルマ解消は代行でもお願いすることは出来るけど、費用も同じだし、可能なら実際現地に来て肌で感じることを本気でおすすめしたい。

つづく