毎年誕生日前になると一年の疲れが出るのか、アップデートのためなのか、何かしら事件が起こる。
わたしは夏至生まれなので、だいたい6月は寝込むことが多かった氣がします。

2019年は足首骨折、2020年は全身皮膚炎、2021年は足首と仙骨同時骨折、そして昨年の夏至は何事もなく出雲大社にお参りして落ち着いて誕生日を迎えた。
今年はもう大丈夫だろうと思っていた6月中旬、朝起きたらいつもの湿疹が。。。涙

顔の中心から赤く腫れあがる湿疹は瞬く間に鼻や頰にも広がり、首から下にも降りてきて手足も湿疹だらけになるパターン。今回はなんとか避けたいと思ったけれど、顔が腫れると心もどんより、はっきり言って何にもする気になれない。
ふと目をやると、ちょうどこのタイミングで自分が作っていた資料を発見。
この資料は3年前の皮膚炎を思い出しながら作成していたもの。同じような症状で悩んでいる方がとても多いと知り、自分の経験を基に何かしら情報をお伝えできるのではないかと皮膚炎対策セミナーの開催を考えていたのです。
熱っぽさやだるさもあり、とにかく無気力でほぼ寝ていたのだけど、資料にある内容はすぐにでも出来ることが多かったので(さすがに自分で作っただけあり必要な材料なども手元にあった)、早速実行しようと決めました。
同時に、事前にもらっていた皮膚炎用の薬(顔用)も塗り続けるも、まったく炎症は止まらず。


(痒くて痛い炎症。顔も歪みしんどくて目もうつろ。。)

鏡で自分の肌を見た時に「火傷みたい、、」と思いました。
その瞬間、「あ、あれだ!」と閃いたのが月桃の蒸留水とタマヌオイル。
月桃はわたしが大好きな薬草(以前の記事もぜひ読んでください♡)で、抗炎症作用や殺菌力がとても強い。そして香りにも癒される。その蒸留水を顔と全身にスプレーして、タマヌオイルを塗り、資料に書いたままの対処法を続けていくうち、明らかに症状は良くなってきて、夏至前後に予定していた沖縄にも無事に行くことが出来ました。
詳しく書くと、顔が腫れ始めたのは6月15日。沖縄に向かったのは19日。
沖縄には20年近く前から通っている実家のようなお宿があって、そこに着いた時に、庭のアロエベラの皮を剥いてミキサーにかけたエキスを渡してくれて(まずそこで涙。氣持ちがありがたい)。早速シャワーを浴びて全身に塗り塗り。さらに顔には月桃蒸留水とタマヌオイルを。お宿に着く直前まで帽子とマスクで赤みを隠していたのですが、お風呂上がりの写真がこちら。

なんと、赤みがひいてきてる!!うれしい〜〜♡
3年前の皮膚炎は完治までに約1ヶ月半かかったのに、なんだか信じられないくらいの回復力。
翌20日の朝、5時すぎから朝日を眺め、静かな海に浮かびました。

この日は砂浜で休んだり海で泳いだり、ゆったりとして過ごしました。
午前中の様子がこちら。まだ目の周りに赤みが残るものの、まったくかゆみも痛みも消えていて驚き!

このお宿は、生前姉が人に紹介されて行きたがっていたところなんです。亡くなったあと、姉の骨と共に家族で初めて訪れてからずっと大切な場所。その敷地内にさらに特別なところがあり、久しぶりに足を踏み入れました。
「肉体があってもなくても、人のいのちは永遠に終わることがない」とあのとき感じた場所。ここに来ると、目の前に姉がいるように近く感じることが出来ました。

今回の皮膚炎で、わたしは何に氣付きたかったんだろう。何を手放す時なんだろう、と考えていたけれど、答えははっきりしていました。それは我慢と頑張り。
「辛くても歯を食いしばって頑張って、人が寝てる間も努力することで夢が叶い、実を結ぶものだ」と潜在意識で信じていたわたしは、変わりたいのになかなか変わることが出来なかった。
いまはストレスなくやりたいことができる環境にいるし、信頼出来る仲間たちと作りたいものを作れている喜びを感じている。だけど一方で、あまりに平和でやさしい日々だと何故か不安になったり自分を責めたりしてしまっていた。
「好きなことだけしてやさしい世界で生きていく」を一番自分に許していなかったのは、この私自身だった。

わたしって、いつからこうなったんだろう、、、と辿っていくと、姉が亡くなった直後からだと氣が付いた。
20年ほど前、この世で一番信じてた姉が目の前から消えてしまって、とてもじゃないけど現実なんて受け入れられなかった。
絶対に姉と離れたくない、という思いがいつしか執着となって、姉が生前やってきた我慢と頑張りまで必死で抱え込んでいたんだな、はっきりとそうわかった。手放すなら今だ。離れるのは寂しいけど、でもどこかで離れようがないことも知っている。
皮膚というのは〈境界線〉。その皮膚が炎症を起こしているというのは、何かしらそこに不具合があるから、ということもわかっている。わたしは、本気で「わたしを生きる」。そう決めて、我慢と頑張りを手放した。風と波がやさしく心の制限を溶かしてくれた感じがして、涙が溢れてきた。
なんだか、今までわたしが「青山有紀」だと思っていた自分そのものが死んだ氣がした。

しばらくの間、まさに「無」の状態になっていたあと、ふと我に戻った。
そうか、一度も離れたことなんてなかったよね。すべてのものが、人が、自然が、なにもかもが繋がっているもんね♾
わたしが「わたし」だと思っていたそれさえも幻想で、そんな枠はもともとなかったんだ。わたしはハートそのものだと。
不思議なことに、〈境界線〉を意識したとたん、境界線が消えた氣がしたんです。まわりとの境目がなくなったような感じ。
とにかく静かで心地が良くて、ただ漂っているよう。
いままで人生って映画のようなもので、それぞれがそれぞれの役を完璧に演じている感覚はあったけれど、今回はその映画のスクリーンからぽーん!と出て、観ているようになった感じ。それでいて「わたし」はここにいる。

そして夏至当日の朝。
午前中の写真がこちら。跡形もなく、治ってる!


(載せた写真は全てノーメイクです。この時点でもまだ怖くて日焼け止めさえ塗れなかった。。)

その後京都に戻り、自分が前とは違うことをさらに実感しました。
今までは姉を想ってものづくりをしていて、それが結果的に自分を助けてくれていたのだけど、今は完全に自分のためのものづくりにシフトした。自分自身のために作ったものが、境目のないこの世界の大切な誰かに届き、その人も一緒に癒してくれる。そんな感覚です。
もう一つ、ものすごい変容がありました。
酵素シロップをブレンドするときは前日から心身をととのえ、朝は何も口にせず、作業場でも限られた人数のスタッフ以外は一旦外に出てもらって、無でいる状態で作っていたのだけど、今回からみんなで一緒に作ることが出来たんです。
これは、そんなに無を意識しなくても、いつでもその状態になれることがわかったから。安心できるぬくもりの場所にいつも居て、わたし=全体でいられるようになったからです(とは言え、空間も自分も浄化してから作業しますが)。
言葉にするのは難しいですね〜〜でも、とにかく私にとってはかなりの大変容で、実際に完成した商品たちの素晴らしさも次元が変わったような氣がしています。

(左は今までで最高の完成度だと思うキダチアロエ &青梅の酵素シロップ。右はデトックスパワーが半端ない100%オーガニックキダチアロエ 。沖縄の旅にも持っていった頼れる相棒。2本同時に飲むのが特におすすめです)。


(「医者いらず」「万病に効く」と言われるありがたい薬草、キダチアロエ )

人間だから、これからも前に戻って同じことやっちゃったり氣付いたり、行ったり来たりするでしょう。それでいいと思います。
どんな自分もわたしだし、揺れるのもまた、地球で生きてる証。
だけど、どれだけ本来の自分と離れても、それに氣付いて心地よいハートの真ん中に戻れるスピードが格段に早くなってきたのは、やっぱりちゃんと感じて経験を重ねてきたから。歳を重ねるってすてきなことですね。
そしていつも傍で助けてくれる植物の力、植物の愛に感謝せずにはいられません。

皮膚炎のセミナー情報は追ってインスタグラムにてアップします。自分の実体験を基に出せる限りの情報を出すつもりです。ご興味あればぜひ♡