2022年4月、鹿児島県最南端の与論島の玄さん(写真左)の月桃畑を訪ねました。沖縄の本島北部からフェリーに乗ること2時間半ぐらい。端から端まで車で15分ぐらいの小さい島なんですけど、海がとにかく澄んで綺麗でしたよ。

毎年月桃の花の酵素シロップを作る時に送ってくださるのがこちらの玄さん。以前から月桃畑を見に行きたいと思っていて、ついに叶いました。

これが月桃の葉っぱ。写真は上の部分を刈ったばかりだから短いけど、めちゃくちゃ大きく育つんですよ。お茶にしたり、生のまま包んで餅を蒸したり、防虫剤としても使われます。生姜科で香りも良いし、殺菌作用が強い。葉はよく地元の人が使われてるそうですけど。4~6月頃まで咲く花がとっても綺麗なんです。

白と桃色のつぼみが開くと見えてくる黄色と赤の花弁が妖艶で。茎はぐんぐんと伸びるんだけど、その先端に1個だけできるのが花で、すごい貴重なんですよね。
これまで花のつぼみを発酵させて酵素シロップを作ってきたけど、とても胃に良いしリラックス効果もあるから今後は蒸留して抽出した蒸留水やオイル、乾燥させたパウダーも食べ物に使いたいなと思っています。香りがいいし、葉っぱの独特のほろ苦さも他にはない旨味になる。実際に試作中のジェラートに混ぜてみたらめちゃくちゃ美味しかった!

玄さんは、元々は大阪で電子関係の仕事をされていて。与論島が地元なので戻ってきて、与論電子という会社を立ち上げて電気基盤を作ったり、頼まれたらいろんな機械も作って島のことを支えてる方なんです。ただ、電子関係は特殊技能だから自分にしか出来ないということもあって、与論島の環境だからこそ出来る無農薬栽培の月桃やハーブなど安心安全な植物を育てることも仕事にして、子供達や島の人たちに引き継ごうと決めたそうです。

島でよく栽培されてるサトウキビも元々は無農薬で育つものなのに、島を出た若者たちが戻って来ないから、今は高齢化でほとんどおじいちゃんとおばあちゃんがお世話していて。昔のように手作業で刈ると農薬とか要らないんだけど、結局機械でしか刈りとりができないってなると、下にある雑草とかも刈ってしまうし、それが混ざると困るから除草剤を撒くんですよ。そうすると土の微生物にも影響するし、海の珊瑚にも負担を与えてしまう。

そこを月桃畑に変えれば葉っぱの抗菌作用で除草剤も撒かなくて済む。そうすれば土も微生物も生き返るし、島全体の水も綺麗になって美しい珊瑚も守られる。玄さんは、月桃の自然栽培を島に住む方々の暮らしを支える産業にしたいという想いがあるそうです。

私がこの島で月桃に関わりたいと思ったのは、もうひとつ理由があります。島の恵みを島の人たちが受け取れきれていないこと。海塩もお魚も、良いものは殆ど島の外に出て消費されていることを知ったんですね。

地元を守る生産者さんが良いものを売って、消費者さんの喜びの分の「お金」というエネルギーが生産者さんに戻ってくる。それでその土地から生まれた恵みを日常的に地元の人が食べるって当然の事のようなのにできていない。なんとかしたいなと思ったのがこの島の玄さんの月桃を買わせてほしいと思う動機の一つです。この島で生まれた植物を使って、良い商品を生み出して、与論島の魅力をいろんな人に知ってもらいたいし、島に住む方々にちゃんと島の恵みを還元する循環の輪を作り出したい。とても小さなスタートかもしれないけど、この島の月桃でなにか生みたい。いつもどおり自分が本気で欲しいと思うものを作ろう、そう思ったんです。

まず最初に浮かんできたのが、月桃の蒸留水を使ったお掃除スプレー。
自分が理想とするクリーナーをずっと作りたいと思ってて。
わたしは子供の頃から鼻が敏感で、掃除用液体のツーンとする匂いや人工香料による柔軟剤の強い匂いなどすごく苦手。一瞬で頭がくらくらしてしまいます。
お掃除中の香りは自然で心地よく、もちろん汚れはしっかり落ちて、そして使用後は匂いではなくクリアな波動だけが残るような洗剤を求めてました。きっと世の中にはわたしのような鼻敏感族の方もたくさんいるんじゃないかな、と思うんです(笑)あと、用途に合わせて洗剤を揃えるのも面倒だし、家に派手なラベルの洗剤ボトルがたくさんあるのも避けたいし。

月桃は昔から薬草として重宝されてきた植物で、消臭効果、抗菌作用、防カビ、防虫作用がとても高い。京都に戻ってすぐ、実際に月桃クリーナーを作ってみました。仕事場と自宅で半年以上使ってるけど、はっきり言って最高です!!
キッチンまわり全部、床、壁、水周り、トイレ、全てこれ一本。
油汚れもうれしいくらいキレイに落ちるし拭いた後のすっきり爽快感が半端ない。
消臭効果も高くて空気まで浄化されるから気がつくと気持ちまでクリアで明るくなってる。
ベースとなる洗剤成分は私が中目黒のお店「青家」を経営している時からずーっと愛用しているもの。人と環境に対して優しく安心安全で、しかも汚れはめちゃめちゃキレイに落ちる。これでひどかった手荒れが治ったのもあり、
〈For Earth〉という名の洗剤として以前青家でも販売したことがあります。皮膚への安全性は生理食塩水と同じレベルと証明されていて、コロナなどのウイルス除去にもしっかり効果があるというエビデンスも取れてるんですよ(HP参照)。その洗剤成分と与論島の月桃の蒸留水と葉っぱの精油、かなり振動数の高いこだわりの水を使って作ったのが、月桃クリーナーなんです。万が一口に入っても安全だから、猫のガルちゃんと暮らす自宅でも本当に安心して使えるのもうれしいところ。月桃の香りには癒し効果があるからお掃除していてとっても心地よく感じるし、ついつい色んなところにシュッシュするから部屋も空気もピカピカです。

小さな容器に入れて旅にも連れて行きます。宿泊先の部屋の壁やシーツなどに吹きかけて波動を整えるようになってから外出先でも安心してよく眠れるようになりました。
同じく月桃クリーナーで〔鏡・ガラス・窓用)もあるんですよ。
ほんっとピッカピカになるからぜひ試して欲しいです〜

ラベルのロゴは、わたしが大好きな岡山の毎来寺ご住職の岩垣正道さんによるものです。数年前に岩垣さんの版画を購入したのをきっかけに何度も毎来寺に伺いました。お寺の中は壁も天井も版画でいっぱいで、とても素敵な空間なんですよ。

momoの名は陰陽を表し、ロゴに選んだ形は陰陽が統合したエネルギー(核・ゼロ空間)を意味していて、全てが繋がっていることを一言で表すブランド名にしました。宇宙の全ては相似象でマトリョーシカのように幾重にも重なっています。地球の環境をより良くするにはまず自分の身体と心の環境を良くすることが大切。

子供の頃から、「食べたものが自分をつくってるんやなあ〜」と、漢方に詳しかった祖父を見て学んできました。美味しく安全で喜びにあふれた食べ物を食べることは自分自身を大切にすることなんだって、祖父は身を持って教えてくれた。
次に考えたのは、その大事な身体をどんな環境に置きたいか。
答えは明確。「波動の良い空間」。
いのちは目に見えるものと見えないもので出来ています。目に見える部屋のインテリアも大事だけど、見えない氣や波動を整えクリアに保つことで心も身体もさらに元氣になる。それをまさに実感できるような最高のクリーナーが誕生しました。
ぜひ、実際に使ってみてもらえたらうれしいです。